
温かい地域の皆さんに迎えられ、6月30日、南港病院リハビリ科の実習生が、住之江区・御崎会館で開催されている「100歳体操」に参加しました。
今回の地域実習は、病院の中だけでは学ぶことのできない「地域で暮らす方々の生活」を知り、リハビリテーション専門職として必要な視点を身につけることを目的としています。
実習に先立ち、地域へご挨拶に伺い、実習生の参加についてご相談したところ、地域の皆さんからは嬉しいお言葉をいただきました。
「ぜひ来てもらいたいです。」
「自分たちだけで続けていると、どうしても体操の姿勢が崩れてしまうので、外部の方に見てもらいたいです。」
「せっかくリハビリの専門家が来てくれるなら、身体の不調を改善する方法や、日常でできるケアも教えてほしいです。」
また、膝や腰の痛み、肩の不調、足首の違和感など、日頃抱えている身体の悩みについて、多くのご相談も寄せられました。
地域の皆さんがリハビリ専門職に寄せてくださる期待の大きさを、改めて感じる機会となりました。

今回参加したのは、専門学校3年生の実習生です。
これまで先輩たちが地域で活動する様子を動画で見ながら、
「自分にもできるだろうか……」
と、不安を抱えていました。
指導担当の療法士も、
「病院で患者さんに説明することと、地域の皆さんの前で分かりやすく伝えることは全く違います。地域の皆さんの期待に応えられるよう、しっかり支えたい。」
そんな思いで当日を迎えました。
しかし、その心配はすぐに安心へと変わります。
実習生は、
「どうすれば分かりやすく伝わるだろう。」
「毎日の生活の中で続けてもらうにはどうしたらいいだろう。」
と考え、高齢者の皆さんが日常的に行う家事に着目しました。
肩の血行を促す運動を、「窓ガラスを拭く動き」に例えながら、お手本を交えて説明すると、参加者の皆さんも笑顔で体を動かしてくださいました。
専門知識をそのまま伝えるのではなく、生活に結びつけて伝えることの大切さを学ぶ、貴重な経験となりました。

実習を終えた実習生は、ほっとした表情でこう話してくれました。
「まさか自分がこんなにうまくできるとは思いませんでした。」
「地域の皆さんが優しく接してくださったので、緊張しすぎずに伝えることができました。」
さらに、
「学校の先生にも、うまくできたことを報告したいです。」
という言葉からは、この経験が大きな自信につながったことが伝わってきました。
実習生の成長を見守った指導担当療法士も、こんな思いを話していました。
「私も10年前、実習生として地域へ出向き、地域の方々に温かく迎えていただきました。その時の経験が、今の自分につながっています。」
実習生の発表後には、地域の皆さんから寄せられた身体の悩みや質問に対し、一つひとつ丁寧にアドバイスを行い、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていました。

地域リハビリテーションでは、身体機能の改善だけでなく、その人らしい生活を支える視点が求められます。
病院を飛び出し、地域の皆さんと直接関わる経験は、実習生にとって教科書だけでは学べない大切な学びとなりました。
そして何より、この実習は地域の皆さんの温かい支えがあってこそ実現できたものです。
南港病院では、これからも地域の皆さまとともに歩みながら、地域に根ざした医療・リハビリテーションを大切にし、未来の医療人の育成にも取り組んでまいります。
このたび温かく迎えてくださった御崎会館・100歳体操参加者の皆さま、本当にありがとうございました。
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