地域包括支援センターに勤めて１年、様々な高齢者の方からの相談に関わってきました。私が属するオレンジチームは、住之江区の認知症についての困りごとなどの相談に対応するために構成されたチームで、認知症の方やその疑いがある方の相談に対応しています。
私が心がけていることは、ご本人に与える印象です。認知症の方は短期記憶が難しく、事前にお伝えしていても、見ず知らずの人が自分の噂を聞きつけてやって来たという印象を持たれる方もいます。しかし、認知症の方は、会話の内容は残らなくても、その時の感情やお相手の印象は残っていることが多いものです。
最初に、お名前を添えて笑顔でご挨拶。その後、私自身の自己紹介と来た理由を、ねぎらいの言葉を添えてお伝えします。毎回、説明するのは面倒に思えるかもしれませんが、お互いの名前や立場を認識することで、ご本人の不安な気持ちが和らぎ、お互いが話しやすい雰囲気を作ることができるのです。日々、ご本人に安心感を持って頂けるよう、ご本人の心に寄り添ったコミュニケーションを意識しながら、支援していくことを大切にしています。



健成会 さざんかオレンジチーム　勤続１年１か月