
~しらなみユマニテカフェで広がる学びとつながり~

8月5日、しらなみユマニテカフェにて地域健康講座を開催しました。
今回は、府立急性期・総合医療センターの竹村研修医による「難聴とその予防について」、JCHO大阪病院の内田研修医による「夏は薬の効き方が変わる?~脱水と薬の意外な関係~」をテーマにした講座を行いました。
猛暑の中にもかかわらず多くの地域の皆さまにご参加いただき、健康への関心の高さが感じられる時間となりました。
「聞こえ」に寄り添うということ
竹村研修医からは、加齢とともに増える難聴や耳鳴り、めまいについて、耳の仕組みや予防のポイントを交えながらわかりやすく説明がありました。
講座後には、
「友人の声が大きくなったが難聴ではないか」
「耳がキーンとする」
「自分の声が響いて聞こえる」
「ふらつきやめまいがある」
など、多くの質問が寄せられました。

難聴は単に聞こえにくくなるだけでなく、人との会話や社会参加の機会を減らし、孤立につながることがあります。また、自分の声の大きさに気付きにくくなるため、周囲とのコミュニケーションに戸惑いが生じることもあります。
講師からは、「声が大きい」と指摘するのではなく、
「聞こえにくいことはありませんか」
「何か困っていることはありませんか」
と、相手の立場に立って声をかけることの大切さが紹介されました。
これは、南港病院が大切にしているユマニチュードの考え方にも通じます。相手を否定したり正そうとしたりするのではなく、その人の気持ちや尊厳を尊重しながら関わることが、安心や信頼につながります。
参加者の皆さまも熱心に耳を傾けながら、ご自身やご家族との関わりを振り返っておられました。
夏の脱水と薬の意外な関係

続いて内田研修医からは、夏場に起こりやすい脱水と薬の関係について講演が行われました。
クイズ形式を交えながら、脱水によって薬の効き方が変化することや、利尿薬・血圧の薬・糖尿病の薬を服用している方が注意したいポイントについてわかりやすく説明されました。
また、「食欲がない」「水分が十分に摂れない」といった体調不良時の対応や、「シックデイ」の考え方についても紹介され、参加者の皆さまは熱心にメモを取りながら学ばれていました。
高齢者では、難聴やめまい、ふらつきなどの症状の背景に脱水や服薬の影響が関係していることもあります。参加者からは多くの質問が寄せられ、日頃の健康管理への意識の高さが感じられました。
地域で学び、地域とつながる
しらなみユマニテカフェの魅力は、講義を聞くだけで終わらないことです。
講座終了後も参加者同士や講師との会話が続き、「私も同じ経験があります」「それは知らなかったです」と自然な交流が生まれていました。
研修医のお二人からは、「地域の皆さまがとても熱心で驚いた」「病院では聞くことのできない生活の中での困りごとや思いを知ることができた」との感想が聞かれました。

地域に出向く活動は、住民の皆さまへ健康情報をお届けするだけでなく、医療者自身が地域の暮らしや価値観を学ぶ貴重な機会でもあります。
南港病院では、ユマニチュードの理念である「あなたを大切に思っています」というメッセージを地域の皆さまとの関わりの中でも大切にしながら、これからも安心して集い、学び、語り合える場づくりを続けてまいります。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
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