4月21日(月)、中加賀屋にあるめばえキッチンにて地域公開講座「優しさを伝える魔法のようなケア技法 ~ユマニチュードについて~」を開催しました。
今回の講師は、南港病院 認知症ケア ユマニチュード推進部門 部長 藤原香子が務めました。
南港病院では、認知症の方の尊厳を守るケアとして「ユマニチュード」の普及に力を入れています。
ユマニチュードとは、「あなたを大切に思っています」という気持ちを、言葉や態度、ふれあいを通して伝えるコミュニケーション技法です。
言語・非言語の両面から、認知症の方をはじめとするすべての方に優しさを伝える手法として、世界中で注目されています。
まず、「認知症」とは、記憶や判断力など認知機能が低下し、これまで通りに日常生活や社会生活を送ることが難しくなる状態を指します。
ユマニチュードには、次の4つの基本技術があります。
たとえ意思疎通が難しいと思われる方でも、ユマニチュードの技法を使うことで、心が通い合う瞬間が生まれます。
ユマニチュードでは、ケアのプロセスを以下の5つのステップに分けて行います。
藤原部長は、これらのステップを「友人の家に遊びに行く」場面にたとえて、実演を交えながらわかりやすい説明がありました。
当日は、住之江区社会福祉協議会や住之江区医師会のコーディネーターの方々、地域住民の皆さま、東淀川区からお越しくださった方、法人リハビリデイサービスご利用者さま、老人センターのチラシをご覧いただいた方など、20名以上のご参加がありました。
たくさんの方にお集まりいただき、誠にありがとうございました!
参加者の方から、認知症ケアに関する具体的なご質問もありました。
Q:普通に過ごしていた認知症の方が、突然怒り出してしまう場合、どのように対応したらいいでしょうか?
A:
ユマニチュードの基本に立ち返り、優しさを伝えるケアを続けることが大切です。
次回の公開講座は、
5月19日(月)「知って得する病気の豆知識」です。
講師は、南港病院 訪問看護ステーションの大屋根尚子看護師が務めます。
たくさんのご参加をお待ちしています!
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