がん温熱療法「ハイパーサーミア」 を始めます。

2024年1月16日

このたび南港クリニックが導入した「ハイパーサーミア」についてご説明したいと思います。

ハイパーサーミアとは、身体の外側から高周波電流を流して病巣の温度を上げる治療法です。

がん細胞は、正常組織と比べて熱に弱いという(42・5℃以上で死滅)特性を持っています。また、化学療法や放射線治療と併用することで、それぞれの治療の効果を高めることも期待できます。

治療方法としては、がんの病巣を狙って高周波電流を流します。高周波は身体の奥深を加温します。周囲の正常細胞は熱を放散する働きを持ちますが、がん病巣はその働きが低下しているため温度を上げることができます。

正常組織は毛細血管がすみずみまではりめぐらされ、加温によって毛細血管が拡張して血流が増加し熱の放散が起こるため、組織の温度が上がらない仕組みになっています。一方、がん組織は、血管が急速に新生したため毛細血管が拡張しないので、加温によって熱が上がりやすくなっています。

その結果、周囲の正常細胞は損傷がなく、がん細胞は高温に耐え切れず縮小することが期待できます。

実際には患者さんに治療台に横になっていただき、約40分加温します。準備時間を含めると約60分の治療となります。

がん温熱療法「ハイパーサーミア」について

https://clinic.nanko-hp.com/hyperthermia

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