ユマニチュード導入 3 か月で、身体拘束ゼロを達成!

2024年3月8日

昨年の 9 月より社会医療法人三宝会が運営を継承した「平野東図書館前 病院」のエピソードです。

平野東図書館前病院

療養型病院は医療ケアが必要で、自宅や施設 での生活が困難な患者様が転院してこられます。

当法人が運営するまで は、転院前の病院でのケアを継続して行うことがほとんどでした。 運営継承時の状況はというと、51 床中 33 名が手指の機能を制限するミ トン型手袋の着用などの身体拘束が行われているという現実がありまし た。

そこで、私たちの認知症看護認定看護師が中心となり、人の尊厳を 守るケア技法である「ユマニチュード」についての研修を行い、低床電 動ベッドの導入を行ったのです。講習では、これまでのケアに対する認識が誤っていたと涙を流すスタッフも。

そして、ユマニチュードを実践する中で「仕事に対する誇りとやりがい が増した」「スタッフ間にも優しさが芽生えた」といったポジティブな 変化が生まれました。

さらに、以前からのスタッフと当法人のスタッフ との間に患者様の尊厳を守り、身体拘束を解除することで優しさを伝え ようという共通の目的もできました。

自立した生活を送るための日常生 活動作:ADL の著しい改善もあり、ユマニチュード導入から 3 か月で 身体拘束ゼロを達成することができました。

平野東図書館前病院では現在、患者様の笑顔が増え、スタッフのストレ スも改善されています。

これからも、さまざまな職種間でユマニチュー ドを意識して行動するまでになっています。


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